外国人から人気がある日本食と言えば、寿司を思い浮かべる方も多いかもしれません。実際、寿司はアメリカやフランスなどのヨーロッパでも大人気の日本食です。寿司を提供している日本食レストランもあるため、海外旅行の際には現地の味にトライしてみるのも一案でしょう。
しかし、海外で提供される寿司は、日本の寿司とはだいぶ印象が違うことが多いです。例えば、アメリカでは火を通したカニやスモークサーモン、アボカドなどを使う寿司が人気を得ています。フランスでも、スモークサーモンやきゅうりを使った寿司を出すレストランがあります。
外国人が日本食を食べるときのネックの1つになるのが、生魚です。海外では、日本の寿司の定番のネタであるマグロやイカなどを、生の状態で食べるのに抵抗を感じる人もいるのです。
海外では、一般的に食べやすい巻き寿司が好まれる傾向があります。海苔を使う場合も、内側に入れて巻くのが海外の寿司の特徴でしょう。ちなみに、巻き寿司の表面は海苔の代わりにごまや衣などをつけ、華やかに仕上げられています。日本食からアイデアを得たアメリカのカリフォルニアロールなどは、オリジナリティあふれる一品です。
同じ寿司でも、海外ではそれぞれ自国の人の好みに合うようにアレンジされています。海外に行ったときは、日本食が現地でどのようにアレンジされているのか、チェックしてみるのもおもしろいかもしれません。共通点や相違点を把握すると、食文化の違いも理解できるでしょう。